前回、僕が考える薬局・薬剤師を使った医療の効率化と題してブログを書きました。
その続きを今回お伝えしたいと思います。
2:「薬学」という知見が入った処方提案
今現在、病院で治療する場合、「薬学」という知見が入りづらい状況にあると考えています。
ここでいう薬学というのは、薬剤師が得意とする分野。
薬理学・薬物動態学・製剤学などのことを指しています。
例えば、
・薬はどのように身体の中で効いていくのか
・他のどのような薬と合わない可能性があるのか
・身体の中にどのように入ってどのように消えていくのか
・それに伴い、どれくらいの時間薬が効くのか
・副作用が起きるとしたらどのくらいの時間続くのか
・どのような薬の形にすれば、その患者さんにとって一番飲みやすいのか
このようなことは、医学部で学ぶカリキュラムには入っていません。
薬剤師が6年かけて学ぶので、得意としている分野です。
これらの知見が今、患者さんに出ている薬には入っていません。
それは、薬学の知識を持った薬剤師が処方に関わるのは、処方箋が書かれた後。
つまり、全て診断が終わった後だからです。
もちろん、今も疑義照会と言って、処方に何か問題があれば問い合わせることはできます。
処方そのものに間違いや問題があれば、医師も変更してくれます。
でも、今すぐ何かの問題が起きていなければ、なかなか変更には応じてくれませんし、
変更の意義を説明する時間もありません。
それは、疑義照会をしたときには、違う患者さんを診ているからです。
診断が終わった患者さんについて、違う患者さんを診ているときに言われても、
医師としても「今、そんな事言われても・・・」という気持ちになるかと思います。
これを改善するために、薬剤師外来というものがあります。
これは、先に薬剤師が患者さんとお話しして、患者さんのライフスタイルや状態にあわせた薬を提案。
その情報を加味して、医師が処方をすると言うシステムです。
こうすれば、医師の処方に「薬学」が追加されることになり、より質の高い治療ができるはずです。
実際に神戸大学などで薬剤師外来が行われていて、効果が表れているそうです。
また、薬剤師外来を行っていない医師や病院でも、
先に薬剤師に薬について相談することで、同様の効果が得られると考えています。
ただ、まだ一般的ではありません。
今後、このような形のシステムに変わっていけば、
さらに質の高い医療が提供できるのではないかと考えています。
3:薬局は「病気にかかる前」の予防治療に力を入れる
病気は予防できれば、それに越したことはありません。
例えば、生活習慣病に起因する心筋梗塞・脳梗塞などの重大な病気や、
生活習慣病が悪化した結果、透析など治療費が莫大にかかってしまう病気。
また、病気が原因で、なかなか動くことができなくなってきて、介護が必要になるかもしれません。
このような重大な病気や介護などを予防することが薬局でできれば、医療費は効率化できます。
ただ、これにも問題があります。
・病気の予防に関して相談できる場所が分からない
病院は病気になったらかかります。
また、健康診断などで治療が必要と判断されたらかかります。
でも、「その前にかかる」という意識はないですよね?
では、その時にどこへ相談したらいいのでしょう?
残念ながら、現状ではほぼありません。
もちろん薬局でも相談することはできますが、そのイメージはないでしょう。
ですので、薬局は予防医療に関わっているという事をアピールしていかなければならないと思います。
また、アピールするだけでは不足で、薬局を病気予防のために利用することでどれくらい大きなメリットがあるのか。
これをもっと研究して、結果を公表していく必要があるのではないかと考えています。
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