エナジードリンクVS栄養ドリンク#192

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今回はエナジードリンクと栄養ドリンクについて。

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エナジードリンクは清涼飲料水

エナジードリンクとは、レッドブルやモンスターエナジーなどが有名ですが、日本ではオロナミンCなどもエナジードリンクの一つと言えます。

これらは全て、「清涼飲料水」というカテゴリーです。

一般的な栄養ドリンクとの違いは「確実に効くことが分かる成分」の有無にあります。

確実に効くことが分かる成分があれば、栄養ドリンク

なければ清涼飲料水

という風に分かれます。

 

栄養ドリンクと清涼飲料水の差

一般的にリポビタンD、アリナミンなどと言ったものは、医薬品、医薬部外品となるため、エナジードリンクとは違った種類のものになります。

具体的には、最も代表的な「タウリン」「生薬」などは、栄養ドリンクのみで、清涼飲料水には入れられません。

効果がはっきりとわかるものを入れると、医薬品となるため、入れられません。

もう一点の違いが、用法容量が決められているかどうかです。

栄養ドリンクは注意書きがきちんと書かれており、一日の量が決められていますが、清涼飲料水は推奨程度で、メーカーが定めることはあまりありません。

 

どちらもカフェイン・糖質の量が多い

清涼飲料水も栄養ドリンクも、飲んでみるとやる気が出る、疲れが取れる、というような気分になりますが、これらはカフェイン、糖質、プラセボ効果によるところがあります。

まず、カフェインも糖質も、エナジードリンクの方が通常は多いです。

これは簡単に言えば、栄養ドリンクよりも1本の飲む量が多いためその分、成分量も増えるためです。

栄養ドリンクは基本的に小瓶1本ですが、エナジードリンクは缶1個で、大きいものだと500ミリのものもあります。清涼飲料水ですので、糖質も非常に多分に含まれています。

 

「プラセボ効果」という思い込みの影響も強い

また、プラセボ効果という影響もあります。

エナジードリンクなどを飲んで、その直後「元気が出てきた」「頑張ろう」というような気持ちが湧く、というようなことです。

通常、飲み物などを摂取して、その成分の効果が出るためには、消化吸収する必要があり、それには短くても数時間は必要になります。

その過程を経ずに、疲れが取れて元気が出るのは、ほぼあり得ません。

一時的にのどを潤して、血糖値上げたことで気分がリフレッシュされたためで、疲れが取れたことにはならないので、注意が必要です。

 

疲れ、体力の回復には何が良いのか

エナジードリンクや栄養ドリンクと同じ程度で、手軽にコンビニなどで手に入るもので疲れを取るには、何が良いのかというと、ずばり「ルル滋養内服液」が一番コスパが高い製品化と思います。

第一三共製薬が開発する風邪薬の「ルル」の一つですが、例えばルルゴールド、ルルローヤルなども同様におすすめです。

これらは他のものよりも人参エキスが多分に含まれており、コスパの面で非常に優秀です。

 

二日酔いにはヘパリーゼ

単なる疲れとはまた違う、二日酔いの場合には、「肝臓加水分解物」が含まれたものが最適です。

特に、CMで有名なヘパリーゼは、個人的にも二日酔いの解消におすすめです。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属