お茶にもいろいろ新茶と2番茶3番茶#213

Voicy更新しましたっ!

今回は八十八夜も過ぎたと言うことで、新茶の話。

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一年で最初にお茶が取れる「八十八夜」

新茶のシーズンを指す「八十八夜」と言う言葉があり、毎年5月ごろになると、新茶のシーズンを迎えます。

最初に取るお茶を「新茶」次いで「2番茶」「3番茶」という風に呼ばれますが、このお茶について考えてみたいと思います。

 

お茶は「芽」を飲む

そもそも、日本茶というのは具体的には「芽」を飲むものです。芽を摘んで、煎じて飲むということです。

1年のうち最初に取ったものを新茶、その後に摘んだものを2番茶、3番茶と言います。

これは実は日本茶ではなく、紅茶の世界でも同じようなことがあり、例えばダージリンティーで知られる、ダージリンも「ファーストフラッシュ」というものがあり、次いで「セカンドフラッシュ」と言い、実際ファーストよりもセカンドの方が味、色が濃いと言う特徴があります。

新茶とそれ以降で、味が若干変わりますが、それは実は成分も同じです。

 

新茶と2番茶3番茶では、成分と効能に違いが

同じお茶でも、新茶とそれ以降では、含む成分が変わります。

まず新茶には、テアニンというアミノ酸の一つが含まれており、お茶の甘みなど旨味の成分のもととなっています。

テアニンには高いリラックス効果を与えるとされており、テアニンのあるないで脳のアルファ波に違いが生まれた、ということもあります。

ほっと一息とか、お客さんへのおもてなしには、新茶はとってもおすすめです。

 

玉露にはテアニンが大量に含まれる

ちなみに、お茶には「玉露」というものがあります。簡単に言うと、収穫前の一定期間、日に当たらないようにしばらく覆って、それから収穫したお茶の種類で、これには非常にたくさんのテアニンが入っているため、リラックス効果が絶大です。

 

カテキン・カフェインは新茶には少ない成分

一方、2番茶3番茶で多く新茶に少ない成分が「カテキン」と「カフェイン」です。

カテキンは麦茶などお茶全般に含まれる成分で、インフルエンザのウイルスや風邪の菌などと戦う武器となるような、とても体に良い成分です。

新茶にはカテキンが少ないため、風邪予防としてお茶を飲むのであれば、2番茶以降がベストです。

カフェインが多いお茶も、2番茶以降のお茶です。眠気覚ましや、お昼寝後にスッキリと目覚めたいときには、新茶ではないものを入れて、飲んでみましょう。

 

新茶、そしてそれ以降のお茶、どちらにも良さがあり、適した場面があるので、是非使い分けてみてください。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属