インフルエンザの予防はワクチンで!#265

Voicy更新しましたっ!

今回はインフルエンザワクチンの話。

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インフルエンザワクチンとは

インフルエンザ予防で最も効果があるのは「ワクチン」です。

これまでも、風邪やインフルエンザ予防について何度かご紹介してきましたが、やっぱりインフルエンザ予防にはワクチンが一番有効です。

これから流行の季節ですので、是非ワクチンを打っておいてください。

 

ワクチンを打つ時期

インフルエンザワクチンは、実は1月に入るとやっていないところがほとんどになります。なので年が明ける前の冬、10月終わりから年末ごろまでに打っておくのがベストです。

インフルエンザの流行は大体12月とか、1月2月に多くなると思います。ワクチンの予防効果が出るのには2週間から4週間必要なので、早めに打たないとピーク時に予防効果が得られない、ということがあります。

また、ワクチンの効果があるのは3か月から4か月ぐらいで、この期間が過ぎてしまうと効果が切れてしまい、元に戻ることになります。つまり遅く打っても、早く打っても効果が無いのです。

逆に考えるとこれを知っておくことで、いついつは絶対かかりたくない、というタイミングでワクチンを効かせることができる、とも言えます。

もちろん普段からかかりたくないのはそうかと思いますが、例えば受験を万全な状態で迎えたいからかかりたくないとかがあれば、1月から3月まで確実に効果を得るために、早めに打つなどをしてください。

 

一般的には11月の後半ぐらいでOK

今の自分もですが、11月の後半から12月ちょっと過ぎぐらいにワクチンを打つのも良いです。なぜかというと、インフルエンザの流行は長いと4月過ぎぐらいまであることがあります。

この場合で10月中に打ってしまうと、最後の方わずかに切れてしまって感染するリスクが高まる、ということがあるのでこれを防ぐために、毎年少し遅めに打つようにしています。例えば3月後半とか4月が一番かき入れ時というようなお仕事の方も、この時期のワクチンはおすすめです。

必要に合わせて、逆算して接種するのがベストです。

 

インフルエンザのワクチンを打ってもインフルエンザにかかる

インフルエンザの予防にはワクチンが一番、と書きましたが、ワクチン打ってもインフルエンザにかかったという方は多いと思います。

どうしても、ワクチンで100%防ぐということはありません一般的にA型であれば70%、B型であれば50%ほどの予防効果があることはわかっています。

ただ、インフルエンザのワクチンを打つことで一番助かるのが、感染を拡大させない、ということです。例えばお年寄り、そして生後間もない乳児はインフルエンザワクチンを打つことが出来ない上、インフルエンザによって命を落とすことも充分あります。

そしてそういった方への感染リスクは、その身の回りにいる方からというのが非常に高いのです。

これを防ぐためにもワクチンを打って予防しておきましょう。

 

ワクチン以外で予防する方法

ただ、ワクチン以外でインフルエンザを予防するのは、一応は可能です。例えばタミフル、リレンザというような、インフルエンザにかかった時に飲む治療のお薬を飲む、という方法でも予防になります。

ただしその場合だとワクチンよりも短期間になのが大きなデメリットで、もしこれだけで予防するのであれば、常に持ち歩くとか、こまめに飲み続ける、ということが必要です。

そもそもお金もかかる上、薬を分解するために肝臓や腎臓も充分働く必要があるので、体に負担になります。

長期的に2か月や3か月と言う期間で予防するには、やはりワクチンがベストです。

 

どうしてもと言う場合には有効

ただ前述したように受験生の方など、本当に絶対あと1週間ぐらいは万全の状態でいたいとか、あと1週間ぐらいで試験なのにお父さんやお母さんなど身近な人がインフルエンザにかかってしまった、というような時には、予防のために飲み薬を飲むと言うのも手です。

ただ、自費診療と言う、自由診療の一つになるので、保険が効かないため全額自分で支払う必要があります。

どうしても、と言う場合は、この手段も検討してみてください。

 

次回はインフルエンザと並んで冬の大敵になる、ノロウイルスについて詳しくお伝えしていきます。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属