たかが冷え性と侮っていませんか?#274

Voicy更新しましたっ!

今回は、この時期辛い冷え性の話

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つらい冬の冷え性

普段から冷え性という方でも、冬場の冷え性は1年の中でも非常につらい時期だと思います。

実は自分も朝晩ちょっと手足が冷える方で、1回温まったらほぼ大丈夫ですが割と自覚がある冷え性を持っています。朝一のパソコン作業とかで、寒くて冷たくて指が動かないとかはよくあります。

冷え性は意外に万病の元、と言われているので、今回はこれから特に注意して欲しい冷え性についてお話していきます。

冷え性は血液の流れが悪くなっている状態

冷え性でお悩みの方はご存知の方も多いと思いますが、冷えとは血液の流れが悪いため、起きていることです。

血液の流れが悪いということは、それだけ栄養や酸素が行きわたらなくなり、熱が生まれず、冷えるということです。

血液の流れが悪くなる原因は、血管が狭くなるとか、血液がどろどろになるとか、多岐にわたります。後述しますがストレスも非常に大きな原因になります。

免疫力の低下や不妊のリスクが大きなデメリット

冷えることで一番分かりやすく現れるのが男性の冷え性でも、血液の流れは同じなので、不妊のリスクが高まることはあります。つまり機能が弱まる、ということです。

また、発熱は免疫がウイルスなどと戦っているために起こるものですが、体温が低いということはこの免疫の働きも落ちている、ということにつながります。ある程度熱がある方が、軽いウイルス等に負けないでいられるので、大体36度前後の体温は必要、ということです。

女性の方が平熱が低い

ただ、体の仕組み的に、女性の方が体温が低い、というのがあります。これが女性の方が冷え性に悩まされやすい、ということです。

平均的に、女性の方が大体0.3度から0.5度ぐらい平熱が低いというデータがあり、これは筋肉の動き、代謝が熱を生み出しますが、筋肉量がどうしても男性と比べて少ないためです。

例えば、普段から夏も冬もシャワーで済ませてお風呂につからない、という方は注意してください。

冷え性は4つのタイプが

冷え性には4種類があり、微妙にタイプが違います。

四肢末端型、下半身型、内臓型、全身型の4つです。

文字通り、手足の四肢の末端が冷える、下半身が主に冷えるなどですが、四肢と下半身とか、四肢は冷えないけど下半身や内臓が冷えるなど、混合型もあります。

下半身型であれば、頭や顔はほてりやすいけど足や下半身がよく冷えるとか、内蔵型は主に胃腸、消化器の悩みがある、便秘と下痢を繰り返すなど、症状に違いがあります。

ただし、これらのどんなタイプであっても起きていることはほぼ同じで、対策もほとんど同じです。

運動不足と、ストレスを解消していく

冷え性は、上記のどのタイプであっても、運動不足とストレスが非常に大きな引き金になります。なのでこれらを解消していくことが、冷え性の改善につながります。

ポイントは、運動では量は少なくても良いので、続けてやることが、改善につながります。

有酸素運動と言っても毎日ランニングするとかではなく、お風呂上りに足や手を延ばしてストレッチする、朝起きてラジオ体操みたいに体を動かすなどでも充分効果はあります。とにかく毎日続けてやることで、血液の流れが良くなって行きますので、継続してやってください。

もう一つ、ストレスは血管を収縮させてしまうので、冷えの大きな原因になります。

ストレスは好きなことをやるのが一番

好きなことをやってリラックスするのが一番ですが、忙しいとどうしても難しいとか、自分が好きだったものが分からなくなる、ということもあると思います。

そこで便利なのが、昔好きだった音楽を聴いてみるとか、昔のものを見てみるなどは意外にリラックスします。もちろん好きな食べ物を食べてみるとかも凄く良いストレス解消になります。

ちなみに、内臓型であればたんぱく質が足りていない、ということが多いので、積極的にお肉やお魚、大豆製品や乳製品を取ってみてください。逆にトマトとかの夏野菜は体を冷やす働きがあるので、特に冬の食べすぎには注意してください。

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属