インフルエンザ後編インフルエンザは防げる!#284

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今回はインフルエンザの話後編です。

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インフルエンザ予防について

前回、軽い風邪では病院に行かないとか、熱が出てから12時間は様子を見るなど、インフルエンザについて全般ご紹介していきました。

今回はインフルエンザの「予防」について特に詳しくお伝えしていきます。

 

ワクチンを打つことが大前提

以前もワクチンというものについてお伝えしましたが、やはりインフルエンザ予防にはワクチンが一番便利です。

ただ、ワクチンと言うと「ワクチンを打ってもかかる時はかかる」とお思いの方もいると思います。確かに、A型は7割でB型は5割の方が防げるというデータがあり、B型では半分の方がワクチンを打ってもかかる、ということはあります。

ですが、それでもかかる可能性は大きく減らせます。これは適当なデータではなくてしっかりと裏付けがあるので、基本的にはインフルエンザはワクチンを打って予防してください。

そして、身の周りに赤ちゃんがいるとか、お年寄りがいる方は、感染させないためにも、ワクチンを打ってウイルスを撃退できる体質にしておいてください。

また、成長したお子さんや、まだ体力や抵抗力がある年配の方のような方であれば、可能な限りワクチンを打ってください。

 

副作用の可能性はほんのわずか

インフルエンザのワクチンの副作用も、確かに存在はしています。

例えばかゆみや腫れ、痛みですが、有名な「アナフィラキシーショック」も起こる可能性はあります。

例えば呼吸困難が起こるなどですが、ワクチンは病院で打つので、万が一それが起きてもすぐ対処できる体制を整えています。

よく予防接種を打つと「30分は病院にいてくださいね」と言われるはずです。長くても30分以内に何らかの兆候が出るので、何かあればすぐに対処するために、30分ほどは院内にとどまるようにしています。

また、アナフィラキシーショック以外で大きな副作用はありません。なので副作用はほとんど気にしなくて大丈夫、と思います。

 

予防は普通の風邪・ノロウイルスと同じ

一番の予防は手洗いに尽きます。

これまでも風邪やインフルエンザ、ノロウイルスのウイルスは飛沫感染するとお伝えしていますが、これは諸説ありますが、くしゃみは5メートルぐらい飛ぶと言われています。どれだけ手で押さえても、かなりのスピードで飛ぶので、ほんのわずかであってもドアノブや電車などのつり革、手すりにつく可能性は高いのです。

それを触ってしまい、その手で目を触ったり鼻を触るとか食事をして体内に入ることで感染します。

なのでこまめに、せっけんを使って手洗いするのが一番良いですが、30秒以上念入りにやらないと意味がないので、難しいとか面倒な場合は普通のアルコールで手指を消毒する、ノロウイルスは有機酸が入ったものを使ってください。

おすすめはウェルセプトというもので、これはアルコールと有機酸が入ったものでノロウイルスとインフルエンザどちらも良いので、便利です。

 

うがいではなく、お茶をこまめに飲む

もう一つ、うがい手洗いとよく言われますが、うがいはインフルエンザにはほとんど効果がありません。

インフルエンザは体に入って20分ほどで吸収され、感染します。つまり理論上、菌が喉に付着してから20分以内にうがいをできれば防げますが、現実には難しいです。

なので、その代わりに20分に1回お茶、もしくは水を飲んでください。

そうすることで、喉の粘膜についた菌が落ちて行き、菌がなくなるのでおすすめです。例えば人ごみに行ったとき、病院に行ったときなどに自販機とかでお茶を買って、すぐ飲むのはおすすめです。

 

マスクの使い方も注意

また、マスクもありますが、マスクの予防効果は外からウイルスが入るようにするのよりも、無意識のうちに口や鼻を触ることでウイルスが入るのを防ぐのが大きいです。

どうしても、手で口や鼻を触ることはあるので、マスクをすることで直接触るのを防げます。

ただし、必ず鼻を覆って使って、捨てるときは口の部分を触らないように、そしてマスクは1回で使い捨ててください。

次は風邪の時の「食事」についてご紹介していきます。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属