子猫を拾ったときはどうするの?#337

Voicy更新しましたっ!

今回はうちの娘が拾ってきた猫のお話

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娘が猫を拾ってきた

先日、うちの三女が「子猫」を拾ってきました。

今回は人間のお話ではなく、猫を拾った時、保護したときにどうしたら良いか、にスポットを当ててみたいと思います。

 

まずは健康状態を確認

まず一番最初に、その猫の健康状態を見てください。

様子は大丈夫かどうか、何か病気にかかっていないかを見ます。

これは子猫ではなく、大人の普通の猫の場合でも同じです。

野良猫の多くの場合は「猫風邪」という風邪を引いているケースが多く、実際うちの猫も猫風邪を引いていました。

猫風邪は治るのが遅い時があり、場合によっては長引いて苦しくなることもあるので注意が必要です。

例えば目やにが多くて、なかなか目が開かないようなときは、猫風邪を引いている可能性が高いです。

風邪が大丈夫そうであれば、次はノミ、ダニの駆除が必要です。これは薬によって行いますが、大体2000円程度のことが多いです。

全て完了したら、予防接種を受けますが、これが6000円ほどです。

その他健康状態の検査などを含めると、病院によって差はありますがおよそ5000円から1万円程度は必要になります。

 

野良猫ではない可能性もある

次に、重要なことですが「拾ってきた猫が野良猫ではない可能性」もあることに注意してください。

他の人のお家で飼っている猫でも、外で猫同士で集まる社会性があるため、たまたま外に出ていただけとか、迷って遠出してしまった迷い猫、と言う可能性もあります。

基本的には鈴や首輪があれば飼い猫だと分かりますが、今はそれらの代わりに「マイクロチップ」という物が埋め込まれていることがあります。

マイクロチップは外から見てもわからないですが、獣医さんが見るとすぐ分かりますので、健康状態と野良猫かどうかの確認のためにも、獣医さんに診てもらってください。

ちなみに、猫から人にうつる病気もあります。

これは、猫が明らかに具合が悪そうな場合に限らず、元気で問題なさそうでも、人にうつって症状が出る、ということがあります。

例えばトキソプラズマ症や、Q熱、猫ひっかき病などが挙げられます。

ですので、まずは予防接種をする前など健康状態が確認できていない時は、唾液に触れるような濃厚な接触は避ける、といったことを意識してください。

さらには、猫でも狂犬病も持っている可能性がありますが、その場合は様子がおかしいので、早めに獣医さんに診てもらいましょう。

 

猫に普通の牛乳を飲ませるは危険

自分も知らなかったのですが、実は猫に普通の牛乳を飲ませるのは危険なのです。

普通に人間が飲む牛乳だと、猫が下痢をしてしまうのです

人間と同じように、下痢をすると体内の水分が持ってかれてしまいますので、非常に大きなダメージになります。拾ってきて栄養状態が充分ではない時だと、それだけで体調を一気に崩してしまう可能性もあります。

ですので、飲ませるのは「猫ミルク」にしてください。

猫用のミルクがあるので、出来るだけそれを飲ませてください。

ただ、専門のペットショップとか大きなホームセンターまで行かないと手に入らない、こともあると思います。

そのときは、赤ちゃん用のミルクを、2倍に薄めて飲ませてください。

これだと負担が軽いのでおすすめですが、これはあくまでも代用で、ずっと飲ませてしまうとやはり下痢をしてしまうので、早めに猫ミルクを手に入れて、飲ませるようにしましょう。

子猫から成長してある程度大きくなってきたとき、体重にして400グラムを超えたあたりになると、ミルク以外をあげても大丈夫です。ドライフードや猫缶のようなウェットフードどちらも問題ありません。

基本的に猫用であれば大丈夫ですが、総合栄養食と書いてあるのは特に良いかと思います。またやはりウェットフードの方が好まれやすい、という傾向はあるようです。

 

その他気を付けるポイント

健康状態、ご飯、以外で見るべきポイントは、まずお風呂があると思います。

これから飼っていくというところで、ひとまず洗いたいという気持ちは分かりますが、お風呂も猫にとって、大きなストレスになります。

特に保護した直後、保護して少しミルクを飲ませただけで、すぐお風呂に入れるのは割と危険で、体調を崩す可能性も充分あります。

ですので、出来るだけお風呂に入れないでください。

外から拾ってくるので、どうしてもお風呂に入れたい気持ちは分かりますが、猫にとっても環境がガラッと変わることになる上に、ノミ、ダニはお風呂では取れず、薬で取るのが一番確実です。

環境に慣れて、栄養や水分がしっかりと取れるようになってから、入れるようにしましょう。

トイレについてですが、子猫は自分でトイレができないので、ティッシュやコットンにぬるま湯をつけて、それでおしりを少し刺激するとしてくれます。

これは先述の、成長して体重が400グラムを超えたあたりになると、自分でできるようになるので、よく言う猫砂を使ってトイレを整備して、しつけ、トレーニングをしていってください。

初めのうちは難しいですが、だんだん覚えていくので大丈夫です。

最後に、寝るところですが、これは汚れても良い毛布、タオルでくるんで、体温を維持してください。例えば箱の中に毛布を敷いて、熱が逃げないような場所を作って寝床にする、と言ったことが必要です。

 

他のペットとすぐに同じ環境にしない

ちなみに、もしすでに他のペットを飼っている方であれば、すぐにそのペットと同じ環境にはしないでください。

どういう事かと言うと、すぐに一緒の環境にすると、ケンカになるとかもそうですが、ペット同士の何らかの病に感染して、広がる可能性もあります。

なので、もしすでにペットを飼っているのであれば、獣医さんに相談して、一緒にしても良いか、まだ距離をおいた方が良いか、と言ったことを聞いてみてください。

 

この記事を書いた人

吉田 聡

吉田 聡

薬局・なくすりーな薬局長
公益社団法人日本薬剤師会、公益社団法人東京都薬剤師会、所属